小泉八雲が愛した松江!ゆかりの地を巡るばけばけ旅
2025年秋からNHK連続テレビ小説「ばけばけ」が放送されています。このお話の主人公は、明治時代の文豪小泉八雲とその妻であるセツがモデルとなっています。今回は小泉八雲とセツが出会った松江市を舞台に、ゆかりの地や名所をまとめてみました。古き良き日本の面影が残るまち「松江市」に訪れてみませんか?
素敵な旅のお供となりますように。
明治時代の文豪『小泉八雲』に迫る!語るうえで外せない基本情報
雪女や耳なし芳一、ろくろ首など誰しもが一度は聞いたことあるであろう怪談話。これら全ては小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が書きました。全国的にはあまり知られておらず、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で知った方も多いのではないでしょうか?
では小泉八雲はなぜ松江に来たのか、小泉八雲とはどんな人物なのかなどを深ぼってご紹介します。
小泉八雲 愛すべき松江とセツとの出会い
小泉八雲は1850年にギリシャで生まれました。19歳の時にアメリカに渡り新聞記者として活躍、1890年に取材のために来日します。その後尋常中学校の英語教師として招かれたことがきっかけで、島根県松江市にやってきたのです。主に松江市や出雲市の名所を巡り、日本の伝統文化の素晴らしさに感激したそうです。
そしてのちの妻となるセツと出会いました。英語教師をしていた小泉八雲のもとで住み込みで働くこととなり、怪談の語りがきっかけで2人は仲を深めていきました。小泉八雲にとってセツは公私共にとても大切な人となり、代表作『怪談』のネタ探しから語り、推敲までセツが重要な役割を担うほどでした。
松江市に滞在していたのはわずか1年3ヶ月ととても短いですが、最愛のセツとの出会いや日本の伝統文化との出会いから、島根県松江市は小泉八雲を語るには欠かせない場所となったのです。
なぜ小泉八雲と呼ばれている?
ここまで当たり前かのように『小泉八雲』と記してきましたが、本名は『ラフカディオ・ハーン』。ではなぜ『小泉八雲』と呼ばれるようになったのでしょうか?
ラフカディオ・ハーンは妻となるセツと松江市で出会い、結婚する際に日本国籍を取得しました。この時に苗字はセツの姓である『小泉』、名前は古事記の八雲立つにちなんで『八雲』と名付けれらたそうです。
八雲立つとは、たくさんの雲が幾重にも湧き上がっている様子を表しており、小泉八雲にとってこの名前には、日本文化への深い愛情や松江市での思い出の数々が込められています。
小泉八雲とセツ 2人のゆかりの地5選!
最愛の妻であるセツとの出会い、そして自身の名前の由来ともなっている島根県には2人のゆかりの地が多くあります。今回は松江市に限定して、5箇所のゆかりの地をご紹介します。松江にお越しの際はぜひ足を運んでみてください。
橘泉堂 山口卯兵衛商店
橘泉堂山口卯兵衛商店は通称「山口薬局」と呼ばれており、創業250年以上の歴史を持つ薬局です。小泉八雲が松江市に住んでいた当時、ビールを販売していたのはこの山口卯兵衛商店だけだったそうです。そのため毎晩晩酌でビールを楽しんでいた小泉八雲は、ここでビールを購入し、甘いお菓子を肴にして楽しんでいたようです。現在の店舗は漢方薬や草木茶をメインに雑貨の販売も行っています。また、店舗の奥ではビールを販売していた当時の実際のビールラベルや、小泉八雲に関する展示がされています。店内に一歩入れば、小泉八雲がいた時代にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな雰囲気を味わえます。
八重垣神社
八重垣神社は出雲大社と並ぶほど恋愛成就で有名な神社で知られています。特に若い女性の中で人気なのが「縁占い」です。この縁占いとは和紙に硬貨を乗せ、鏡の池に浮かべて沈むまでの時間と距離で占うというものです。沈む距離が近ければ身近な人、遠ければ遠方の人、沈む時間が短ければ早くに出会い、長ければ遅くに出会うという解釈をします。小泉八雲ののちの妻となるセツも若い頃に友人と占ったそうです。その結果は小泉八雲と結ばれる運命を案じていたかのように、誰よりも遠く沈む時間も長かったそうですよ。
城山稲荷神社
松江城からほど近い場所に鎮座している城山稲荷神社。松江藩初代藩主の松平直政が藩の守護神として祀ったのが、この城山稲荷神社です。境内には2000以上もの石狐があり、「玉を持つ石狐を見つけると願いが叶う」という穴場のパワースポットになっています。小泉八雲は通勤の途中にほぼ毎日この城山稲荷神社に立ち寄ったといわれています。石狐に囲まれた神秘的な雰囲気は、少なからず小泉八雲のその後の執筆活動に影響を与えたのではないでしょうか?
月照寺
月照寺は松江藩松平家の菩提寺で、通称山陰のあじさい寺とも呼ばれており、シーズン中は多くの見物客で賑わいます。この月照寺は小泉八雲が一番好きだった寺だそうで、月照寺のシンボルである大亀の石像が随筆に登場するほどです。そのお話は石像である大亀が夜な夜な動き出し、城下町の人々を食らってしまうという伝説話です。今ではこの大亀の頭をなでると長生きできるといわれています。今にも動き出しそうな大亀の石像を眺めながら、伝説話を想像するのも楽しそうですね。
美保関
海が好きな小泉八雲は、伝承と神事が息づくこの港町をこよなく愛したそうです。セツと滞在した旅館「島や」の跡地は、現在「小泉八雲公園」という港を一望できる憩いの場となっています。ここには小泉八雲とセツ、そして長男の一雄のレリーフが飾られています。
小泉八雲をもっと知りたいならここに行くべき!!
ここまで小泉八雲のゆかりの地を松江市に厳選してご紹介してまいりましたが、小泉八雲とはどんな人だったのか、その本質に迫ることができる場所をご紹介します。
小泉八雲記念館
小泉八雲の曾孫が館長を務めており、小泉八雲やセツに関する資料を展示している施設です。小泉八雲とセツのことを深く知るには欠かすことができない場所として、全国から多くの方が訪れています。小泉八雲とセツの年表はもちろん、小泉八雲の直筆原稿や愛用品の机や衣類など貴重な品物を見ることができます。中でも二人の長男である一雄が小泉八雲に宛てた手紙がとても印象的でした。数多くの展示品を見て小泉八雲とセツに思いをはせ、どこか身近に感じることができる唯一の場所ではないでしょうか。
小泉八雲旧居
小泉八雲記念館のすぐ隣にある小泉八雲旧居。ここは小泉八雲がセツと結婚し、熊本に赴くまでの約5ヶ月間を過ごした住まいです。小泉八雲は現代まで当時の面影が残る美しい庭を大変気に入り、毎日至福の時間を過ごしたそうです。著作『日本の庭』では、この屋敷で過ごして感じた趣を表現豊かに記しています。旧居内は決して広くはありませんが、こぢんまりとした中でも小泉八雲の存在を感じることができる不思議な空間でした。
最後に
今回は現在放送中のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』にちなんで、小泉八雲と松江市の深い関わりについてご紹介してまいりました。ばけばけで見覚えがある場所、そうでない場所色々あったかと思います。ここでは紹介しきれていないゆかりの地もまだたくさんありますので、ぜひ島根県へお越しの際は事前に調べて足を運んでみてはいかがでしょうか?












