【12月から2月末まで】出雲の冬を堪能できる絶品フルコース
秋も深まり、いよいよ寒さが本格的になってくるこの季節。寒さを乗り越えるために栄養をたっぷり含んだ食材が旬を迎えます。今回はそのような食材をふんだんに取り入れた『冬の絶品フルコース』を『シェフのこだわりポイント』などとともにご紹介します。
冬の澄んだ空気に包まれる出雲大社を参拝し、NIPPONIA出雲大社門前町で旬の味覚を味わう贅沢旅はいかがでしょうか?
出雲の冬を味わう
日本海に面した出雲市には、海風に乗って冷たい空気がやってきます。厳しい寒さの中でも出雲を楽しんでいただけるようシェフが旬の食材を厳選し、身も心も温まるようなメニューをご用意いたしました。
初冬、仲冬、晩冬と冬の中での移ろいと、出雲の冬の暮らしを感じていただけるフルコースです。
・・・ 冬メニュー ・・・
~Amuse~ 牛蒡と生姜 香辛料の泡
牛蒡のポタージュに生姜などの香辛料を合わせました。冬の冷え切った身体を芯から温めて、フルコースがスタートします。
~Hors d'œuvre~ 九絵の昆布締め 梅肉のみぞれ
昆布締めにした九絵に梅、食感の異なるカリフラワーを合わせました。重厚感のある旨みとさっぱりとした爽やかさを味わえる一品です。淋しくもどこか暖かみがある出雲の冬の夜道をイメージしました。
~2éme~ 鍋野菜 春菊の香り
寒い外から帰った後のお鍋はとても身体に沁みますよね。今回はお鍋でよく見かける白菜や白ネギ、春菊をフランス料理に落とし込んで構成しました。野菜本来の優しい甘みを最大限に引き出し、安心感のある味わいに仕上げました。
~Poisson~ 鰆と炭 塩麹と柚
脂の乗った鰆を炭火で焼き上げました。寒い日に炭で火を焚き、その炭が徐々に白い灰になっていく様を表現しています。清少納言が春夏秋冬の移ろいを執筆した枕草子『冬はつとめて』からインスピレーションを得た一品です。
~Viande~ 出雲鹿 杉板燻製 茸と蕎麦
脂が少なく重たさを感じない出雲鹿としっかりとした脂の甘みが感じられる島根和牛。相対する2種類のお肉を合わせた挑戦的な一品です。お互いの持ち味を調和させるために酸味と香ばしさのあるソースを合わせました。仲冬から晩冬の枯れた木々をイメージしています。
~Dessert~ 抹茶 柚子 日本酒
グラスの中に『NIPPONIA出雲大社門前町』の庭園をイメージして仕上げました。雪が積もったような真っ白なグラスの中に温かい日本酒のソースを入れることで、雪解けを表現しています。冬から春へ、少しずつ季節が移り変わる様子をお楽しみください。
~Petit Four~ 春への期待
暖かい春への期待をこめた小さなお茶菓子に合わせて、コーヒーまたはオリジナルハーブティーをご用意しました。ゆったりとした食後のひとときをお過ごしください。
※入荷状況によりメニューを変更する場合がございます。
お客様のご都合に合わせたメニュー変更について
<食物アレルギーをお持ちのお客様>
該当する食材を使用せず、メニュー内容を変更してご用意いたします。
<妊娠中のお客様、薬の飲み合わせ>
安心してお召し上がりいただけるようしっかりと火入れをした状態でご提供、または特定の食材を使用せずメニュー内容を変更してご用意いたします。
冬の味覚をピックアップ
当館のフルコースをより楽しんでいただくために、注目食材とシェフのこだわりポイントをご紹介します。
冬の【クエ】
島根県では主に大社漁港や浜田港で漁獲され、大きいものだと全長150cm以上にもなります。他のお魚と異なり、大きさに比例して味わいが豊かになる珍しいお魚です。また、漁獲量の少なさやゆっくりと成長することから『幻の魚』と呼ばれています。さらに漢字で『九絵』と書き、食べると夢が叶う縁起物と知られてきました。
引き締まった身とたっぷりとのった脂が特徴的で、淡白さと重厚感のどちらも味わえる贅沢なお魚です。
シェフのこだわりポイント
クエのたっぷりな脂には梅の酸味を合わせ、淡白な白身には昆布締めで旨みを加えました。昆布締めにすることでうまれる、凝縮したねっとり食感をぜひお楽しみください。
出雲鹿(ホンシュウジカ)の魅力
ジビエに抵抗がある方は多いです。その理由はジビエ特有の野生み溢れる香りが強いからではないでしょうか?野生みが強いといわれている北海道のエゾシカに比べて、当館で取り入れている出雲鹿(ホンシュウジカ)は、ジビエ特有の香りが穏やかです。出雲鹿(ホンシュウジカ)は、赤身のきめが細かくなめらかな食感が特徴で、普段から食べ慣れていない方も美味しく味わうことができます。
島根県は自然に囲まれていることから、鹿や猪が多く生息しています。害獣と思われがちですが、島根県では狩猟した『いのち』を大切にいただくために、様々な取り組みを行っています。当館のお料理を通して少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
シェフのこだわりポイント
ジビエのイメージを払拭したい、ジビエが苦手な方にこそ食べていただきたい。その想いで鹿肉をメインに取り入れました。鹿肉特有のほのかな酸味と、牛肉の甘みの相性は抜群です。
最後に
今回は旬の味覚が存分に味わえる『冬の絶品フルコース』を中心にご紹介いたしました。こちらのフルコースを楽しむことができるのは、2月末までの冬の時期だけです。
秋の行楽シーズンが終わり、寒い冬には自宅で過ごす方が多いと思います。しんしんと雪が降り積もるこの時期だからこそ島根県に足をはこんでみませんか?絶品の冬の味覚を取り揃えて、みなさまのお越しをお待ちしております。
※降雪・積雪などで交通規制が発生する場合がございます。事前に交通情報を確認してから、お気をつけてお越しくださいませ。